山田将棋との対戦です。 山田将棋とは２年前に対戦して引き分けていますが、内容はボロ負けでした。 ２年前かろうじて引き分けられたのは当時の共同開発者の池君の功績であって、私は何も貢献できていません。 池が抜けてしまい鈴木将棋は２年前からみて弱くなっているのに対し山田将棋は確実に進歩しているでしょうから苦戦は免れないと思いました。 序盤池から電話があって「今、山田さんと対戦している」と言うと「じゃあ１敗は確実だね」とはっきり言ってくれました。 しかしその直後山田将棋が不用意な銀の進出をしてしまい、鈴木将棋が銀バサミに成功して、銀得の成果をあげました。 その後攻めあぐねている間に山田将棋の反撃にあって形勢はかなり怪しくなってきました。 56手目４六飛と出られて「金取りをどう受けるつもり」とぼやきが出ました。 早くも自分の対局を終えたらしい奈良さんが「３五角が有るじゃないですか」と指摘した直後に鈴木将棋がそのとおりに指して作者よりしっかり読んでいることを証明しました。 山田将棋も４四飛打と抵抗しますが、鈴木将棋は５五角、４四角左と正解を続けてはっきり優勢になりました。 64手目３四金が緩手で後手玉に対して一気の寄せがあります。 奈良さんは６一飛成を指摘しました。 私もそのときはそれでも良いかと思いましたが、４四金とされると逆転です。 鈴木将棋は７一角成と正解を指して一気に後手玉に必死をかけました。 山田将棋は最後のお願いの王手に来ますが、自然に受けていれば詰むことは有りません。 王手が尽きたところで山田将棋が投了、鈴木将棋の勝ちとなりました。 こんなにきれいに勝てるとは思いませんでした。 そしてこの勝利はこの大会での唯一のまともな勝利となりました。
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